議事録「2024年1月度定例会」

1.実施日時等
 日時:2024年1月28日(日)15:00-18:00
 場所:東部フレンドホール 集会室4

2.議事
 1)セミナー
  ①気象災害に向き合う(気象防災アドバイザー 藤井聡
   〇江戸川区の降水量について
    ・月降水量(平年)は、10月が205,7mmと最も多い。
     留意点として、一度に200mmを超えると災害発生のリスクがある。
    ・江戸川区の年降水量(平年)は1,364mm、東京中心部では1,598.2㎜であり
     比較的少ない。
    ・過去の1日降水量の記録は1996年台風17号 249mm、1986台風10号 205mm、
     1991台風18号 204mm。短時間豪雨は雷雲を伴うものが多い。
   〇落雷について
    ・積乱雲が近づくと雷雨となる可能性がある。
    ・雷は周囲より高いものに落ちる。雷が激しくなる前に移動すること。
     間に合わない際には鉄筋コンクリートの建物(公衆トイレなどでもOK)や、
     車の中に退避すると避けられる。
     木の下は落雷の可能性があり危ない。木からは4m以上、かつ木の天辺から45度以上の
     ところまで離れ、しゃがんで耳を塞ぎ脚をつぼめると、比較的可能性を下げられる。
     ※金属製の品物を持っているかどうか、ゴム靴を履いているかどうかは影響しない、
      周囲よりも自分が高い位置にあるかどうかが落雷率に影響する。
    ・落雷被害を受けた場合には、呼吸と心肺が回復すれば命が助かる可能性がある。
     心肺蘇生・人工呼吸が有効であり、ぜひ覚えておいていただきたい。
   〇江戸川区の過去の気象災害
    ・1917年東京湾台風、東京では大潮・満潮時とぶつかってしまった。
     浦安側の岸で4.1mくらい高さの波となり、葛西村で死者226名。
    ・1949年キティ台風、同様に満潮時と重なり死者100名以上。
    ・1947年カスリーン台風、利根川が栗橋付近で決壊。
    ・警報級の可能性がある高潮については、早ければ5日前から気象庁HPに掲載。
     高潮注意報・警報は早ければ6時間前から発令される。
    ・1時間降水量は50mmを超えると道路冠水・家屋浸水の可能性があるので、
     大雨に関する発表があった場合には留意頂きたい。
    ・気象庁の「キキクル」ではハザードマップも表示されるのでぜひ活用のこと。


 2)活動報告
  ①能登半島地震 活動報告
   ・対口支援(大規模災害で被災した自治体のパートナーとして、特定の自治体を割り当てて
    復興の支援をする手法)で輪島市で活動した内容を報告。
   ・古い家屋は基礎が崩れると、屋根瓦の重みで潰れてしまう。そのような被害が
    多々あった。
    家屋のみならず道路被害、水道被害など復旧まで長期に渡ると見受けられた。
   ・現地に入るまでは、避難所運営について以下のとおり考えていたが、
    いずれも考え直された。
    -避難所は被災者で運営した方がよい。
    -時間とともに避難者は減り、支援物資は増え、職員は罹災証明などの業務ができるように
     なる。
   ・被災者は高齢者が多く、老々介護の状況の方もおり、自主運営は困難。
    自宅が無事な方や町会の方に運営をお願いしようとも提案したが、避難所内でコロナ感染
    がでており、また寝たきりの避難者もいる中で、お願いを言い出すことはできなかった。
   ・避難所運営には多様なトラブルが発生し、職員の負荷は一向に減る様子がなかった。
    昨日は過労で倒れてしまったが今日は出勤してきた職員など、死に物狂いで対応してる。
    支援を受けるにも、まだ多くの道が閉ざされ、泊まれる場所もなく探す時間もない状況。
    1月12日から10日間の活動だったが、現地はまだ復興というところまでいってない
    と感じた。

  ②東京消防庁出初式
   日時:1月6日 9:00~12:00頃
   場所:東京ビッグサイト
   参加:当NPOから7名参加

  ③江東5区広域避難推進シンポジウム
   日 時:1月13日(土)13:00~15:30
   場 所:かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール、およびオンライン配信
   テーマ:東京大学大学院情報学環特任教授 片田敏孝氏による基調講演
       「大規模水害時の広域避難実現に求められること」、など
   内 容:2019年台風19号では、河川堤防を越水する手前まできていた。
       近年上陸する台風が増え、江東5区の雨量も増えているため、
       広域避難を積極的に進めていきたい。
       ※講演動画関連資料

  ④桑川町住宅街歩き
   日時:1月14日(日)9:30集合 10:00~12:00
   場所:桑川町住宅

  ⑤さんしょうがいフォーラム講演
   日時:1月23日(火)
   内容:東日本大震災・能登半島地震の事例から、障がい者の避難事例などを紹介
       ・能登半島地震においては、知的/精神障がい者が避難所を追い出された事例あり。
       ・一方でDMATとして派遣された白杖使用者は丁寧な対応を受けたとのこと。
      その他、自宅被害時の保険対応のため、被災後写真のみならず平時に被災前の写真も
      撮影しておくと対応がスムーズになることを紹介。

 3)実施予定の行事連絡
  ①国交省 水害マイ・タイムライン等講師養成講座
   日時:2月17日(土) 13:00~15:30
   場所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(ルーム9B)
   内容:趣旨説明 国土交通省
      講義 国土交通省
      演習 河川情報センター
      意見交換
   詳細:河川氾濫時の自身のタイムライン作成ができるようになるための講師養成講座
   備考:NPOから10名参加と申込、参加費用無料

  ②南三陸・第9回全国被災地語り部フォーラム
   日程:2月24-25日
   備考:参加希望者は副理事長までご連絡のこと

  ③D町会 地区防災計画
   日時:2月25日(日) 9:00集合 10:00~12:00
   場所:松江小学校体育館
   内容:防災クイズで、災害(今回は地震)を自分ごとにする
   備考:副理事長、事務局長は参加不可
      参加予定者から講師を募りたい(防災クイズは事務局で作成)
      他の参加予定者はコーディネーター・進行管理として支援するイメージ
      (別途Eメールで参加予定を確認

  ④江戸川人生大学講演
   日程:2月26日(月)

  ⑤東京湾高潮対策見学会
   日程:3月3日(日) 10:00~
   場所:品川
   費用:3千円
   備考:参加希望者は堀までご連絡のこと

  ⑥B町会訓練
   日程:3月3日(日) AM
   備考:谷河内南町会からかまどベンチを貸出予定

  ⑦10代の挑戦EDOGAWA
   時期:3月10日(日) 10:00~
   場所:東部区民館
   内容:当NPOで防災クイズ・シミュレーションを予定
   備考:当NPOが利用できる先方予算は5千円とのこと

  ⑧東京強靭化世界会議
   日時:5月8日(水)
   場所:イタリア文化会館
   費用:無料(昼軽食付)
   備考:参加希望者は堀までご連絡のこと

  ⑨その他時期未定
   〇クラウドファンディング
    ・内容は地域町会の防災の進め方を想定、60万円で計画中。
     (例:DIGHUGSUGCERT等)
    ・クラウドファンディング協力者への御礼はなしのため、どこまで集まるかはわからず。
    ・集まった費用で事業を行うイメージ。
   〇FM江戸川
    ・FM江戸川から、災害が起こった際に地域の情報を放送したい目的で当NPOに
     コンタクトあり。
    ・災害時にNPOを通して被災者の生の声を聞くことはできるかとのこと。
    ・具体的な話はこれからの状況。
   〇避難所運営協議会
    ・地震を受けて延期、4月末実施の見込。

 4)連絡事項
  ①年会費について
   ・郵便振替以外に銀行振込も可能とする予定。
   ・昨年度未納の方について個別案内を出す予定。

3.次回定例会
 日時:3月3日(日) 15:00-18:00
 場所:東部フレンドホール4階 和室

以  上

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